アーティストの街、ニューオリンズ

第82回米国南部経済学学会年次総会が終了し、昨晩のフライトでアトランタに帰着しました。
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【写真】ニューオリンズ、ルイ・アームストロング公園で
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【写真】ニューオリンズ、ルイ・アームストロング空港で

私の場合は、日米関係の歴史と経済に関する内容なので必然的に日本を語ることになりましたが、日本人参加者の中で、日本関係の発表を行った日本人は管見の限り、中日貿易に関して発表したジェトロ職員の方と私だけでした。日本がこれほどまでに影の薄い学会に出席したのは初めてです。会期中は自分の中で愛国心が湧き上がるのを感じ、他のセッションで質問する際は自己紹介の中に必ず日本から来たという一言を入れました。2日目の総会兼昼食会で、論文要旨応募件数の30%が採用され、そのうち87%の研究者が論文を提出し、発表を行っているということを評議委員の先生がおっしゃっていました。話を伺いながら私が発表者に選ばれたのは大変光栄だと感じましたが、同時にプログラムで日本関連のタイトルを探しながら、「おーい日本、もっと頑張ろうよ!」という気持ちがとても強くなりました。今後は、今回の学会発表で感じた悔しい気持ちも込めて論文作成に励みます。
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【写真】昼食会で隣同士になったテンプル大学の院生の方と
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【写真】大学が同窓であることが分かったイリノイ大学院生のMienoさん
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【写真】17日昼食会メインディッシュ

タイトルと違った内容になりそうなので、話題を変えます。

毎朝、ホステルからアースリンズ(Ursulines―最初ホステルで一緒だったルーマニア人留学生から「ウルシュラン」と言われたのでそのまま発音していたら、道に迷った時に全く通じませんでした。「アースリンズ」が正しい表記なのですね。Googleで調べるまでは「アーサライン」とニールさんに教えていただいた発音に従って表記していました。)アベニューをまっす下り、ディケータ通りにぶつかると右に折れて直進し、シェラトンホテルのあるキャナリー通りまで歩きました。
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【写真】朝のアースリンズ・アベニュー。東に向かっていると思っていましたが、ホステルで働くシャロンさんからいただいた地図を見ると南下しています。ところが写真の通り太陽に向かって歩いており、朝7時です。ということは、やはり東に向かっていたのか・・・。後にGoogleマップを調べて分かりました。東南方向です。

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【写真】ホステル到着時にシャロンさんが渡してくれた地図です。黄色の蛍光ペンで説明してくれました。


【地図】Google Map で調べ、撮影場所が分かりました。"Urusulines Ave."または 「アースリンズ・アベニュー」と表記します。意味は同じなのでフランス風に発音したいだけなのでしょうか。「アースリンズ」通りなど数か所が、「アベニュー」表記です。

セントルイス大聖堂の前のジャクソンスクエア広場の柵を壁にして自分が描いた絵を吊して売る画家や、馬車を置いて客を待つ案内人がたむろする中、互いにすれ違うと挨拶する暖かさに感動しました。

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【写真】ジャクソンスクエア前のディケータ通り

夕刻、学会のセッションが終わってホステルまで帰る道は、昼間とは一転します。フレンチメンストリート近くになると、朝はしまっていた店に煌々と明かりがともり、扉は開けられ、バーが開店していたり、ブティックがきらびやかなドレスを売っていたりします。

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【写真】アーティストのニールさん、リオデジャネイロ大学アルージョ教授とフレンチメンストリートの中東料理店で夕食をご一緒しました。

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【写真】「当店のヨーグルトは素晴らしい」と説明してくれる支配人さん

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【写真】中東のチャパティ。白色は小麦粉から、茶色は全粒粉から作っている種無しパンです。

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【写真】フレンチメンストリートでグッズを売るアーティスト。唯一人写真撮影を許可してくれました。

歩道では洗濯板をはじいて音を出してギターやドラムとセッションしていたり、バイオリンを楽しそうに弾いている男性がケースを料金箱代わりにしていたりします。

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【写真】店内で演奏するジャズメンの紹介が窓ガラスに貼られています。

ホステルで働いているアーティストのニールさんに「眠らない街ですね」というと、「これがニューオリンズですわ」と返ってきました。ニールさんは、日本でティーチングアシスタントを3年ほどした後、世界を周遊し、結局アーティストになることを決め、今はアニメーションのアーティスト兼マネージャーとしてスタジオを2軒経営なさっているそうです。
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【写真】黒板を使ってチョークで描かれた演奏スケジュール

他にホステルで働いているシャロンさんは、インディーかどうかは尋ねませんでしたが、映画制作に携わっているそうです。ニューオリンズで育ち、この先も離れるつもりはないとのこと。ニューオリンズをとても愛していると熱く語ってくれました。

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【写真】15日朝、ホステル近くまで走行しているバスの停留所を探している際に見かけたホテル「ホリディイン」の壁。「さすがニューオリンズ!」と思わずうなる巨大なクラリネット画です。

住民からも好かれているニューオリンズは、アーティストや旅行者を暖かく包んでくれる街です。ハリケーン「カトリーナ」の傷跡がまだ残る地域もあるそうですが、街を歩くと皆気軽に挨拶してくれる、ほのぼのとしたすてきなアーティストの街でした。

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【写真】今回宿泊したホステルの窓

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【写真】住宅の玄関。ガス灯です。

(現地の方々との会話で使われた“artist”は「芸術家」と表記せず、「アーティスト」としました。)

上記文章は、ニューオリンズ、ルイアームストロング空港でフライトを待ちながら書いた文章です。現地で実際に聞いた発音からカタカナ書きしていた地名に関しては、後から地図で確認して修正しました。